2024年2月16日金曜日

パソコン環境リニューアル

先代パソコンは2010年11月に購入したネズミパソコン社謹製のもので、LynnFieldなCore i7+H55チップセット+DDR3メモリなんていう「今となっては…」なスペックのマシンでありました。

しかしながら、ストレージをSSDに変更しOSをLinux MINT Cinnamonに変更することで息をつないできて、今時点でも「実用上ほっとんど問題無いパフォーマンス」で稼働してくれていました。「速い」とは思わないけど、我慢が必要な場面の無いマシンでした。

が、やっぱり元が13年前のマシンなので「そろそろ新しいスペックのものを…」との思いも強くなってきておりました。

ということで、我が家の財務省の承諾を得て、CPU・マザーボード・メモリ・ストレージを新調することにしました。

「新しいモノ」とは言っても投じるコストと得られるベネフィット見合いの選択になりまして、左の図にあるようなパーツ選択となったしだい。CPUはAMD Ryzen 5 7600、マザーボードはASRock A620M Pro RS、メモリはTeamのDDR5-6000・16GBx2、ストレージはCrucial P3 Plusの1TB・NVMe。CPUクーラーはCPU付属のリテール品を使用。気温(室温)が高い季節を迎える頃には対策を考えないといけないかもしれません。

ストレージは取り付けない状態でまずはMemtest86+でメモリーチェック。最初は、BIOSデフォルトのDDR-4800で、その後DDR-6000に変更して再テスト。あまり長くはやってないですが、まずは問題無し。

その後ストレージを取り付けて、いざ、Ubuntu Desktop 23.10を導入。CPUよりも何よりもチップセットが新しいものなので、OSコンポーネントもできるだけ新しいのが良いだろう・カーネルも新しいのが良いだろう、ということで23.10を選びました。結論からいうと、インストール途上で少し問題ありましたが、とりあえず問題なく使える環境にすることができました。

OSイメージをUSBメモリに焼いてそれでブートしてから「インストール!」という標準手順でいく計画でしたが、インストーラのウィンドウ表示が「砂嵐」になってしまい認識不能・操作不能で撃沈。USBメモリからSafe Modeでブートして、なんとかこの問題を解消しインストールに進むことができました。

インストール後、デフォルトのディスプレイサーバは「Ubuntu」になってるんですが、実体はWaylandのようで、いちおうちゃんと画面表示されました。旧パソコンが Linux MINT Cinnamon Editionだったのもあり、Cinnamonを追加導入してみたところ、いくつかのアプリで「砂嵐」が発生。Cinnamonでは XWayland 経由での描画になるのかな、とりあえず導入自体は問題無かったんですが、Firefoxが「砂嵐」、アプリセンターも「砂嵐」となって、これまた撃沈。Gnomeも試しましたが、少し野暮ったい見た目が好きになれず、結局 Ubuntu デフォルトでいくことにしました。

パーツ選択の時「Ryzen 5 8600Gにしとくか…」なんて考えてたんですが、そうしてたらさらに問題を抱えることになったのかもしれません。

とりえあずいろいろと問題がありましたけど、いずれも回避できて無事使える環境を構築することができて安堵しました。

環境構築作業が少し落ち着いたところで、CPU負荷テスト(と温度状態確認)を実施してみたところ、12スレッド全部で stress 動かしたらTclはほぼ瞬間的に85度まで上昇。マザーボード上のどこかCPU近傍にある?サーミスタの計測値と思われるのが53度まで上昇。室温は18度だったので、けっこー上がてしまうことが分かりました。これから先、気温が上がってきたときにどうなるのか、注意しておかねばなりません。

ケースファンは背面120mmの1発のみ。前面は92mmが必要なんですが手持ち在庫がなく、負荷の高い処理をする予定もほとんど無いので。ケース内はほとんど「ガラ空き」状態なので空気の流れも問題無いはず、ということで。

今回のパーツ新調でちょっと怖かったのがATX電源。使用したのがAntecのEarthWatts EA-650ってヤツで調べてみたら2009年に購入したもの。今ドキのマザーボードに必要なコネクタはちゃんと揃ってるのは確認していましたが、供給電力的に大丈夫なのかどうなのか…。今のそれらしき事象は何も起こってない(感じてない)ので、ひとまず安心しております。が、電源がイカれる時に発生する症状は、めちゃくちゃ微妙なのでねぇ…。ちゃんと気づけるかどうか不安が残ります。とは言え、使える電源を捨てて新しいのを買う気になれないので、Antecくんに頑張ってもらいます。

旧パソコンでは VirtualBox の仮想マシンにWin10を導入して、特に印刷が必要な場面で使ってきておりました。VirtualBoxを7.0にアップデートして、仮想マシンの設定としてWin11導入要件を満たせるのがわかったのですが、いかんせんCPUが古すぎてOSアップグレードは蹴られていました。今回のリニューアルに合わせて再度アップグレードに挑戦してみた結果、既存Win10(Home)をWin11(Home)にアップグレードすることができました。「ライセンス認証済み」になったので、それはつまり「無償アップグレードできた」と。Win11新規インストールではライセンス認証できませんでした。

新ハードの効果もあって、仮想ホストとは思えない快適レスポンスで、これなら何も我慢することなく普通に使えます。

もちろん、実ホストのUbuntu Desktopも快適に利用できています。ストレージが SATA SSDから NVMe に変わったのが、体感上で一番効果あったのかな、と理解しています。

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