2020年11月15日日曜日

ゆる~い腕時計をユルっ!と歩度調整

 

2005年初に購入したSEIKO SPIRIT SMART(SCVE007)、今はもう廃番のモデルですが、ゆる~い気持ちで付き合い続けております。

大雨にたたられた時に内部に水分が入ってしまってガラス内側が曇ってしまう事態になったのですが、裏ぶたを開けて乾燥剤入りジップロックに何日間か入れて乾燥させることで復活させられました。

というようなこともありつつ使い続けているのですが、時計が遅れる傾向が強まってきてしまい、しかたがないので、大した準備も設備も無い中でド素人が歩度調整に挑戦することにしました。

キャリバーは4R37で写真の赤矢印の先が歩度調整用の緩急針で+/ーの表示の方向に超微細に動かして速める/遅らせるを調整します。

専門的には時計のチックタック音を拾って記録しグラフ化する装置を使って正確性を確認しながら作業するようですが、そんな設備があるワケないので、PC時計との時間ズレを計測した後適当に調整してしばらく放置して再度ズレを計測し、放置時間とズレ度合い関係性が一定になるように何度も何度も何度も何度も何度も何度も試行錯誤して、いい加減イヤになってきた頃を見計らって「ま、こんなぐらいでヨシとしとこ」という感じで調整作業を終えました(なんやそれ)。

こういうことをするのも「廉価なメカニカル時計の楽しみ方」なのだそうで…

しかし、乱視込みの老眼には、けっこう厳しい作業であります。

【後日追記】

厳しい作業という真の意味はもっと違うところにあった、というのを実感しております。調整作業をする手元が見える/見えないという次元じゃない…。なんら設備を持たないド素人の手作業で得られる精度なんて「何もしない方がマシ」というのに極めて近いものであることを猛烈具体的に実感しております…

また、ユルい時計にユルく付き合うには「相応の常識」ってのがあるんやで、ということも…

【約2週間経過して…】

腕に装着して普段の生活してる状態では目視で認知できる誤差は発生せず。夜寝てる間に静かに平面に放置してると1秒/時間ぐらいで進んでしまう。というような状態にとりあえず調整できました。ただ「装着して普段の生活をして…」というのが某伝染病の関係で「ほとんど引きこもり状態」な生活ですので、実際のところはよくわかりません。

いずれにせよ、歩度調整はこれにて一旦終了。誤差の生じる具合が変わってきたら、またいつか調整してあげよう。


2 件のコメント:

ita さんのコメント...

機械式の腕時計、いいですね。私はもうかなり前からソーラーの電波時計。何もすることがないです。永久に使える、とか思っていたら内蔵電池がヘタってきて使えなくなりましたけど。(笑)
機械式ではないけど、スイスのMondaineのStop to go、秒針が58秒で一周して12時のとこで2秒停止してから動き出すという、スイス鉄道のホーム時計と同じ動作ってのを持ってました。貧乏で売ってしまったのが悔やまれる。(笑)

ゆっきょ さんのコメント...

私もitaさんと同様理由でソーラー電波時計を使ってた時もありましたが、まったく同じ状況で短命に終わってしまいました。
そういうこともあって「電脳に頼る生活はダメだ。結局最後に生き残るのはレガシーなメカトロのはずや」という脳内バイアスが強めにかかってしまい、廉価メカニカル腕時計に向いてしまったのかもしれませんw

「スイス鉄道のホーム時計と同じ動作」なんて、ぜんぜん知りませんでしたわ。すごいユニークな時計ですな。