5年ほど前に某通販で買った格安のSEIKO 5Sports SNK803K2 ですが、「ほどほどの精度」でヨシとして使っておりました。
が、ふとした拍子に「もうちょっとだけ追い込んでみるか」なんてしょーむない欲が出てきてしまい、久しぶりに歩度調整なんてことをしてみたのです。
以前は4R37キャリバーの時計を(最終的に)ぶっ壊してしまいましたが、今回はそのようなアホなことにならないよう慎重に慎重に…、触るのは緩急針のみ・ひげ持ちは絶対に触らない・日差±10秒以内ならそれでヨシとする、という方針で臨み、実際の調整には、①先っちょを尖らせた竹ようじ、②スマホアプリの Watch Accuracy Meter を使って作業しました。
スマホアプリの表示としては時計非装着で平面に平置きした状態で+4秒/日ほどに調整でき、とりあえず「このままでいく」と意思決定して調整作業は終えました。
その後の使用では、
①腕に装着した状態で在宅ワーク、11時間半で+2秒
②腕から外して平面平置き、11時間半で+10秒
③腕から外して文字盤面を斜め上向き置き、11時間半で+4秒
という感じで、①と③で過ごすことでほぼ目標通りの精度になりました。
さらにその後、腕から外して文字盤面を垂直方向に置いておくことで11時間経過してもズレがほぼ生じないことが分かりました(⇒実はそうではなかった。後日追記)。また、装着状態で半日ほど外出した時は−4秒ほどズレました。実使用の状態によっては違う結果が出るのでしょうけど、あれも/これも確認するのは大変なので、まぁ、ヨシとしておきます。
っということで、税込み9000円もしなかった格安メカニカル腕時計でも「日差±数秒」程度の精度まで追い込むことができまして、たいへん満足でございます。
【後日追記】
「文字盤面縦置きで11時間経過で秒ズレ無し」と書いた部分ですが、その後の追試・様子見で、けっこう挙動不審な状態だと分かりました。11時間ほどで10秒進んだ時もあるし11秒遅れた時もある、という感じ。要するに、あまり良い置き方ではないのかも。
安定してるのは平置き(文字盤上向き)で、ほぼ一定して「11時間ほどで2秒ほど進む」という状態。もう少しいろいろ試してみるつもり。
【さらに後日追記】
写真左のように、文字盤面を上にして平らなところに平置きした状態だと、半日で数秒〜10秒強進みます。
写真右のように文字盤面を水平から少し起こし12時が下にくるように置いておくと半日で10秒強遅れます。
腕に装着した状態では、家でじっとしてる日なのか外出してる日なのかなど状況によってだいぶ違ってくるんですが、平日在宅ワークな日だと半日では進みも遅れもほぼ無い状態です。
つまり、時計が進んでくれば写真右のような置き方すればよいし、遅れてくれば写真左の置き方をすればよい、ということで、かなり安定して「充分すぎる時計精度で運用することが可能」という感じになってきました。
安モン時計のクセにwけっこう素晴らしい状態。